2009年の3月。高校の卒業式だった。なんてことなく式は終わり、みんながするように、写真をとるだとか、卒業アルバムにメッセージを書いてもらったり。当たり前のように、「じゃあまた!」と親しい人にも、それほど親しくない人にも声をかけて帰った。4月には和歌山を出る自分は帰ってからはっと気がつく。もう、よっぽどあの人らと会えないか知らん。と
それから8年、実際そのまま会えずな人がたくさんいる。
高校時代の友達に限らず、「またね!」「今度飲もうね!」などと言ったままの人がどれだけいることか。
SNSなんかで連絡とる術はいくらでもあるけど、急に「久しぶり!元気してる?今度お茶でもどう?」なんてSNSのメッセージ機能で送った日には、確実にマルチ商法の勧誘と思われてしまう。
何より、みんな今時分暇じゃない。家庭のあるやつも、会社継いだやつも、自分だって週5日の雇われの身だ。
今まで出会った人たちに一人ひとりに会いにいくのは、とてつもなく難しい。
それならば、it Rains.の音楽に代わりに会いに行ってもらおう。ラジオでも、CDショップでも、youtubeでも。
どんな形でも、会えない人たちの生活の中にit Rains.の音楽が届いたとき、自分の代わりに、最近どう?元気にしてる?頑張ってね。無理せずにね。と話しかけてくれるんじゃあないかなあ。