思えばうちは裕福な家庭ではなかったし、両親の仲もあまり良くなかった。
それでも幼少期の頃が辛かったと感じたことはなかった。
きっとそれはうちにCDプレーヤーとカーペンターズのベスト盤と、母親がたまに弾いて聴かせてくれるピアノがあったからだと思うんだ。
クリスマスに母親のピアノの伴奏に合わせてお姉ちゃんと一緒に歌ったのがすっごく楽しかったのを覚えている。
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先日亡くなられた星野仙一さんは亡くなる直前まで、野球で子供達に夢を与えたいと話していた。そう話すのはきっと、星野さん自身が子どもの頃に野球に夢をもらったからだと思う。
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自分も子どものときから今までずっと音楽に助けてもらってばかりだから、今度は子どもたちに夢を与えられるような、大人たちの心を癒せられるような、そんな音楽で少しずつ恩返しをしていきたいのだ。